金地金という名称は、いかめしいけれどどんなものなのかわからないという人が少なくありません。
簡単にいうと金の延べ棒、別名インゴットです。
昔から資産の象徴として、多くの人に愛されてきました。
昔から様々な種類が製造されてきましたが、現在では世界共通の審査基準をクリアした物でなければ、金の延べ棒として認められていません。
目次
金は世界のどこで売ったとしても同じ金額になる
金の価値は世界市場で毎日共通の値動きをしているため、世界のどこで売ったとしても同じ金額になります。
ただし、24金と18金、14金などと、同じ重さであって金の純度によって売却金額は変わるため、注意してください。
売るときだけではなく、買うときも十分な注意が必要です。
訪問販売やネットオークションの場合、相手が信頼できる企業かどうかわからない限り、不用意に手を出すべきではありません。
また、ネットショップであっても信頼できるショップかどうか、確認して購入したほうがいでしょう。
ショップによっては老舗の宝飾品店や金取扱店が、販路拡大のためにオンラインで商品を取り扱っていることも少なくありません。
しかし、ショップによってはどう考えても怪しいことがあります。
そのような場合はよく確認し、口コミやSNSで信頼できるショップかどうか正確な情報を把握しましょう。
信頼できるかどうかの基準はLBMA
信頼できるショップであれば、安心して手に入れることができます。
信頼できるかどうかの基準としてLBMAと呼ばれる審査機関についてどのように書いてあるか、確認してください。
LBMAとは、ロンドン貴金属市場協会の略称です。
LBMAの厳正な審査基準をクリアした企業が提供している金地金であれば、純度が高く信頼できるインゴットといえるでしょう。
また、厳正な審査基準をクリアした企業が製造や販売しているインゴットであれば、インターネットで販売されていても安心です。
金地金には様々な刻印がなされていますが、多くの場合、なんだかよくわからない数字と絵が刻印されていると思うことでしょう。
実はこの刻印こそ、本物であることを示すポイントとなっています。
世界中どこで製造されたとしても、最低ラインインゴットの種類と金属の割合に関する数値がかかれているため、買う前に確認しましょう。
日本国内で製造されている物であれば99.99か999.9という数字が記されている
日本国内で製造・販売されているインゴットの中には、LBMAに公認されている企業のマークが刻印され、純金の品位が刻印されています。
品位とは純度のことを指す言葉で、日本国内で製造されている物であれば99.99か999.9という数字が記されていなければなりません。
企業によっては商品管理上のナンバーを刻印している場合や、精錬した人と分析した人のマークを刻印し、品質に問題ないことを証明しているところもあります。
どの企業でも共通しているのは企業マークと品位、重量です。
管理ナンバーが降られているかどうかは業者によって異なるため、製造している業者のホームページを確認し、本物の刻印がなされているかどうかをチェックしてください。
金の国際ブランドとしてLBMAに公認されている企業は数十社存在しています。
ネットなどで販売されているマークに見覚えがなければ、インターネットで公認されている企業のマークをチェックし、信頼できる企業かどうかチェックすることを忘れないようにしましょう。
一番安い物の場合5gから購入できる
金地金はドラマや漫画などで出てくる1㎏の物ばかりではありません。
一番安い物の場合5gから購入できるため、会社員のお小遣い程度で買うことが可能です。
昨今では定期預金に利息が付かないことを受け、値上がりが期待されているインゴットを購入し、値上がりしてから売却する人も増えてきました。
小さなインゴットであれば売却するときにも基礎控除の範囲内で売却できるため、追徴課税の必要がありません。
年間100g以内であれば基礎控除の範囲内ですが、それ以上にならないように注意しながら売買してください。
ただし、売却するためのインゴットを5年以上保有している場合は、100g以上のインゴットを売却したとしても課税金額が半額となるため、チェックしておくことを忘れないでください。
これから金取引に乗り出そうという場合、5gから1㎏までの9種類のうち、どれなら自分で持ち歩けるのか、どれなら売買しやすいのかを判断し、定期的に購入することもありでしょう。
まとめ
株式会社ゴールドリンクなどで純金積み立てをしている人であれば、比較的小さなものでも手に入れやすいです。
金そのものの金額はその日によって異なりますが、最高額を狙って売買するということは、プロの投資家であっても難しいといいます。
そのため、ある程度自分が買った時よりも高値で買える時に狙って売却することで、収益を得ることにつながるでしょう。
保管する場所の定期的な経費などを考えて、利益を得られるように購入することが望ましいです。
買うとき、売るときとも総合的にかかるコストを考え、その時の最良の選択をすることが必要といえるでしょう。
最終更新日 2025年6月9日