私は子どもの頃ピアノレッスンに通っていました。
子どもの頃は親にさせられている感覚でいたので、週に一度のピアノレッスンも、その時に叱られないようにするために毎日しなくてはいけない練習もちょっと苦痛に感じる事もありました。
大きくなって音楽大学への進学も視野に入れるようになると、自分の意識が変わったので練習もレッスンも頑張る意味が出来ました。
苦痛ではなくなりましたが、楽しい事と言うよりは目的のための努力であったり、成長していくために必要な手段だったと思います。
当初は武蔵野音楽大学に入学する予定でしたが、結局武蔵野音楽大学への進学はせず、他の学部を進路選択したので、大人になってから長い事ピアノを触る事はありませんでした。
当然ピアノレッスンとも縁がない毎日を送っていましたが、子どもが小学校に入って少し暇が出来てからふとピアノを触りたいと思う事が増えて、また弾き始めました。
すると、当たり前の事ですが、毎日練習していた当時は簡単に弾けていた曲が弾けないし、指が思うように動きません。
スピードも出ないし、鍵盤を押し間違える事も多々あります。
ゆったりとした曲でも思うように感情を込める事が出来ず、とても落ち込みました。
一日練習をサボれば三日戻る、と口を酸っぱくして親や先生に言われていましたが、年単位で弾いていないのだから、弾けなくなるのも当然です。
そうなると、ピアノを触るのが嫌になるのですが、弾けないのが悔しくて練習したり、そんな事を繰り返していました。
そんな時、久しぶりにピアノを触っている私を見て、夫がまた習い始めたらどうか、と言ってくれました。
普段主婦としては、自分のためにお金を使うのはもったいなく、自分の何のスキルにもならないピアノにお金をかけてレッスンに行くなんてとんでもないと感じていたのですが、趣味が戻ったと喜んでくれた主人の後押しもあり、月に二階ピアノレッスンに通うことにしました。
指の運びなどからやり直していくと、少しずつ感覚が戻ってきました。
思っていた通りに指が動くようになると、ピアノを弾く事が楽しいと感じるようになりました。
子どもの頃や、音楽大学を目指していた頃とは違う感覚でした。
楽しいと思うともっと弾きたくなります。
子どもの留守の間にちょこっと練習したり、だらだらと弾いたりしているうちにだいぶ昔のように思った音が出せるようになってきました。
当時無理してピアノを習わせてくれていた母親も喜んでくれています。
これからまたピアノを楽しんでいきたいです。
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最終更新日 2025年6月9日