マッサージは気持ちいいよねという人も多いと思います。
何しろマッサージは昔からある伝統的な体の健康を維持する方法といて伝えられ続けている数少ない方法でもあります。
西洋医学がこれだけ進化していても、マッサージ以上に人々に親しまれているものはないでしょう。
おじいさんやおばあさんの方を孫が叩いていたりすると見ているこちらも安らぐ感じがします。
ただ、最近ではいろいろな方法も紹介されたりしているので注意が必要です。
マッサージは力任せではNG
基本的にマッサージというのは、圧を加えることで、体をどうにかしようというものではないという事です。
これを勘違いしている人がかなりいます。
圧が足りないので物足りないなどと感じたりしている人もいるでしょう。
ですが、肝心なのは刺激があることと、ツボというポイントがあるということです。
刺激はいっぱいある必要はありません。
神経はデリケートなものですから、ちょっとでも刺激を感じるとそこに血液が集まるようになってきます。
これによって血行が良くなるので、体の健康が維持増進されるわけです。
つまり、無理やり刺激を与えるお灸のようなものとは全く違うということです。
ですから、刺激はちょっとでいいのです。
具体的にどれぐらいかというと気持ちいいと感じるぐらいがマックスです。
物足りないぐらいが一番ベストといってもいいでしょう。
指圧に圧はいらないと覚えておきましょう。
的確にツボを刺激する方法
また、ツボを刺激するかどうかもポイントです。
例えばお腹の上の脂肪の上をいくら指圧しても意味がないことはわかるでしょう。
上記にも述べたように刺激を与えることが目的なのですから、的確なポイントを刺激することも大切なのです。
ツボを見つけるコツは簡単です。
これも押して気持ちいいかどうかです。
気持ちいいところは筋肉があるところだということがわかるでしょう。
ただ、見た目では筋肉があるかどうかはわからないので、押してみて気持ちいいと感じるところがツボです。
後はその周りをさすっていくと、指が筋肉を触っている感覚がつかめるでしょう。
脂肪が多い人はまず脂肪をどけるということをする必要がある場合もあります。
その時は指を脂肪の裏に潜り込ませるような感じで動かすといいでしょう。
垂直に指を立てると脂肪を押すだけになるので、少し指を斜めにして前後左右に動かして脂肪を除くような動きをするといいでしょう。
すると、脂肪の下にある筋肉の層に指が届いたという感覚が出て来ます。
後はそこから圧を加えるという感じにするのです。
これも気持ちいいと感じるところを上限にしましょう。
痛いと少しでも感じるようであれば押しすぎです。
よく、マッサージをしていると圧が足りない、何か物足りないということを感じる人がいますが、多くの場合はこの脂肪をどけるというとが出来ていない場合がこれにあたります。
一生懸命押しても脂肪を押しているだけなので、筋肉には届いていないというわけです。
脂肪は特に刺激しても神経とは無関係なので、気持ち良くも無いですし、これで血行が良くなるというようなこともないので意味はありません。
上手い人は、押すのが上手いというだけではなく、この脂肪を除くという動作が出来ているということがあるのです。
上手い人に施術をしてもらうと、指が体に入ってくるような感覚を受けると思います。
それは、この脂肪を除いてしっかりと筋肉に指が届いているということがあるからです。
ですから、力が強い弱いということではないのです。
指が筋肉を触っているのかどうかがポイントです。
痛いマッサージって効果あるの?
ここまでで、心地よいマッサージについて述べてきましたが、痛い場合はどうなるのでしょう。
世の中には痛い施術をするお店などもあります。
基本的に人は痛みを感じると体を硬直させるという反応をします。
筋肉を張って痛みに耐えるということをするわけです。
そのため、筋肉には大きな負荷がかかることになります。
ですから、刺激によって血行が良くなるという以前に筋肉の緊張によって血行は悪くなり、体にも大きな負荷がかかることになります。
心にも大きなストレスがかかるので、ハッキリ言えば百害あって一利なしというのが本当です。
痛いと感じた瞬間に筋肉は硬直して防御の姿勢になっていますから、緊張が解れるようなことはありません。
少しの時間であればこのような緊張状態があってもいいかもしれませんが、それが継続的に続けられるとなると、もはや、これは刺激の効果を完全に打ち消して、体はどんどんと悪くなる方向に行くと考えてもいいでしょう。
基本的に痛いという反応を体が示しているのに、それが体にいいと考えるのは矛盾だらけです。
そのようなことがいいのは、体に異常が起きていて、それを強制的に修正する一時だけです。
いわば毒で毒を制すというようなことをしているわけですから、その毒が何かも分からないような状態で、痛みを感じるようなことをしても体にいいことはありません。
体にいいかどうかは気持ちいいかどうかで判断するようにしましょう。
最終更新日 2025年6月9日